奈労連新聞 >> 2007年11月の新聞
11月の奈労連新聞
なぜ労災でないのか? 奈交バス運転手 中井さとしさんの急死(運転中)【1面】
奈良地方裁判所前で
支援を訴えビラ配布
中井さとしさんが亡くなった
奈良市の杏南バス停留所
奈良交通バスの運転手中井さとしさんが業務中に亡くなってから4年、奈良地裁の同僚運転手の証人尋問で会社の対応が明らかにされた。
事件当時、乗務前の中井さんは「胸に手を当てていた」、また「大変しんどそうにしていたので休んだ方がいい」と、複数の同僚に声をかけられていた。乗務員の一人は「点呼で異常に気づかないことはない」ときっぱり言う。
事件後、奈良交通では勤務体系が変えられたが多くの運転手は「会社は自由時間8時間あればあとはいくら拘束してもよいという考え。拘束時間が増加しても残業代は激減」と不満は大きい。
裁判で「運転手の予備待機者に休業者や臨時バスに乗務予定の人が登録されている」との弁護士の厳しい追及に会社側は事実上認めたが、現実には運転交代も無いまま追い詰められる運転手。
ひとごととは思えない危険・過労の現場の健康チェックはどうだったのか。
人間らしく働くために 審議会開く【1面】
審議会の様子
春日野荘(奈良市)
奈労連は「第12回パート・派遣・非正規奈良のつどい」を開催。東京労働相談センター前澤檀所長の講演のあと、奈良地方最低賃金審議会での意見陳述の内容を報告。
専門委員と労働者は「最低賃金の引き上げである底上げの切実さと仕事での格差を無くす均等待遇の重要性」を述べた。
あなたも裁判員になるかもしれない【2面】
10月20日、奈良の裁判所、検察庁、弁護士会の共催により裁判員制度を体験する模擬裁判劇の集会が開催された。会場では構成された7チームの裁判員が評決を下した。誰もが裁判員になりうるこの制度、あなたは冤罪を防ぐことができますか。
職場訪ねある記「名阪走る生コンの仲間」 建交労福住生コン班【3面】
県内の生コン業界の厳しい中、奮闘するミキサー車運転手の組合員たち。
「建交労」のプレートを見たら、合図を。
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