最新号 1月の奈労連新聞
雇用打ち切りは深刻 死活問題【1面】
シャープ 天理工場でも派遣切りか
「トヨタ」や「いすず」といった大企業が派遣社員の削減を打ち出し、その余波が天理市や奈良市に広がっている。
シャープの社員は「派遣社員が雇い止めされれば、正規社員にも雇用調整がいつ進むかもわからない、その時には力になって欲しい」と奈労連事務局へ話す。
シャープ天理工場で派遣社員として働く40歳の男性は12月29日で派遣契約を打ち切る通知が届いた。
「病気がちの妻は無職、家賃もどうすればよいか。」と電話相談があった。
関係者によると天理シャープでは現在いる派遣社員300人のうち30名ほどが辞めることになるが全体像は分からない。
【相談は奈労連へ】
12月の労働相談には賃金カットや雇い止めの類似相談が相次いだ。会社からの一方的な変更は認められない。
専門家が相談に応じ、さらに労働委員会の活用もできる。組合加入で解決する事例は多くぜひ奈労連を訪ねて欲しいと呼びかける。
「おかしいと思えば行動しよう」 パート・非正規労働者奈良の集い開く【2面】
12月13日、春闘共闘会議・非正規センター(準)は奈良市内でBABY争議・解雇と闘う岩上愛さんや兵庫労連事務局長を迎え「奈良の集い」を開催した。
岩上さんは「社会がおかしいと思うならまず行動しようと思うようになった。」と若い仲間への職場の嫌がらせや不当な解雇を許さないと立ち上がったと経験を話した。
谷川和広氏は自身の青年アンケートの結果から「派遣の青年はまだ働けるだけまし、自分の責任と考える傾向があるがそれは間違い、働くルールの徹底と安心して働き続ける事ができる職場作りが大切だ。」と述べた。
全労働の箸方氏と佐藤氏は行政としての責任の重さを述べつつ労働組合法を生かして団結し、交渉して確認していくことが大事であると話した。「岩上さんの戦いも裁判が全てでない。不当な相手側の姿勢を正していく運動が無ければ前進しない。支援の輪を大きくして欲しい」と述べた。
奈良交通元運転手 中井さとし過労死事件大阪高裁へ 妻千代子さんが訴え【2面】
中井千代子さんは地裁での不当な決定を受け大阪高裁に控訴。「夫の状況を述べた私の証言は無視されている。怒りでいっぱい」と述べた。大阪高裁・第一回裁判は2月17日午前10時から。
安心安定した雇用の保障を 09春闘共闘総会12.13【2面】
梅林代表委員は「派遣切り、雇い止めは許されない。政治を変え暮らしも職場も守る春闘だ。」と強調した。
総会では県内の厳しい医療実態、奈良新聞の賃金問題、JRの低い賃上げ問題などが報告され全員が団結ガンバローを唱和した。
学校統廃合で地域からも不安の声が 奈良市の保育・教育の充実を求める会の市民集会に50名【2面】
市が打ち出している学校園規模適正化計画について集会が開催され、市民からは「町がさびれる」「スクールバスが心配」 などの意見が出された。充実を求める会では計画実施に向けての準備はこれから。地域住民の意見を聞けと運動を進める。
ひどい格差、均等待遇を 上田清市長と交渉(大和郡山・保育園連労)
「正規社員と同じ仕事をしながら賃金・一時金が三分の一程度で、10年、20年と働いてきた」などと市長に抗議したのは保育士さんたち。組合の厳しい追及に人事責任者は「臨時雇用制度の見直しを検討する」と答えた。均等待遇の重要性は行政も無視できない。09春闘に向けて再交渉が続く。
山下和弥葛城市長と県実行委員会の井ノ尾事務局長「市民本位に市政の大改革を」と激励した。
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