最新号 2月の奈労連新聞
派遣から直雇用になった 突然の雇い止めはねかえし【1面】
大手製造会社の下請けの会社で勤続年数12年となる契約社員の働くFさんは会社から「今回の契約更新はしない。」と言われた。Fさんは会社を辞めねばならないほどの大損失、信頼を落とすような事も一切無く悩んだ末、奈労連に相談した。
派遣制度自体は違法ではないが会社は労働者に派遣ということを説明無く働かせてきた。
F さんは、奈労連と会社の何度も交渉を重ねて直接雇用となり賃金も大幅にアップすることができた。「奈労連に相談していなければ辞めさせられていた。組合に加入して本当に良かった。」と語る。
低賃金で人を働かせ、簡単に解雇する。派遣制度そのものを見直さなければ明るく安心した社会が作れない。法律を変えるのは私たち一人一人の力。みなさん頑張りましょう。
奈労連井ノ尾寛利事務局長の話
交渉で会社は派遣法の導入に飛びついた事を懸念していたという。矛盾の深さを否定できず直雇用とした。
厳しい交渉だったがFさんの粘り、周りの支えで泣き寝入りの歯止めとなったことは間違いない。
解雇撤回など次々 組合加入が解決への確かな道【3面】
1月17日、ならまちセンターに新しく加入した組合員を含めて新年交流会を開催。
藤垣・井上労働相談員は自らの組合加入の経緯を「出会いは転機。一人一人の決意から変えることができるし、変わるものが人生。」と組合員を激励した。
非正規の雇止め状況
1415件 全国・・・85012人 奈良・・・505人
データ(12月26日現在) 抽出調査であり、今後増える。
全国集計・厚生労働省調査
こんなに働いているのにこんな賃金でよいのか 09春闘勝利決起集会【2面】
雇用破壊・生活破壊が深刻な状況の中の今年の春闘、今労働組合が見直されている。奈労連には年末年始に組合加入が30数名あった。もっと困難な状況で働く仲間がいないか、「まずは知ること。切実な要求はしっかりつかもう。」と呼びかけた。
命を守り雇用拡大を 荒井県知事と要求懇談【2面】
国民大運動県実行委員会は12月25日、荒井県知事に要求懇談を行った。
井ノ尾事務局長は、「解雇規制でなく青年雇用の拡充と医療・福祉・社会保障、教育の充実を」と強調。「住みやすく活性化した奈良県にすることとは一体であり、情報の共有と県民参加型の検討を大事にしてほしい」と要請した。
不当労働行為救済命令を 県労働委員会・審問はじまる【2面】
自交総連なら合同労組・JAならパート支部代表・平井昌子氏の申し立てに基づき12月22日審問廷が開かれた。
その他記事一覧
- 主張『09春闘 キーワードは労働組合法』(1面)
- 09春闘 講演と映画「ドレイ工場」のつどい(1面)
- やすらぎの道(1面)
- 労働情報(12/16〜1/15)(2面)
- 知らなきゃ損する労働法(3面)
- 労働者の味方として 新春の決意(3面)
- 短信(3面)
- 労働相談センターだより (3面)
- 今月の映画『12人の怒れる男』(3面)
- 交流のひろば(4面)
- この人紹介『年輪のゲージで歴史を探る』
文部職組 奈良文化財研究所 職員組合 委員長 大河内隆之さん(4面) - おたのしみプレゼントつきクイズ(4面)
- 奈労連 事務局だより(4面)
- 町から村から職場から(4面)