最新号 2月の奈労連新聞
2010年春闘 低賃金 押しつけやめよ 企業主義を克服し地域で連帯を【1面】
職場にパート、アルバイト、嘱託、派遣、請負などの労働者が増えつつある。奈良県春闘共闘会議では、1月17日、韓国非正規センターのキム・ソンヒ所長、全労連小松民子副議長を迎えて、働くもののつどいを開催。小松副議長は、「企業は労働者に低賃金を押し付け、内部留保は増え続けている。内需拡大、生活防衛のたたかいを」と激励した。
人間らしく、誇りをもって働きたい 春闘がスタート【1面】
「労働時間の短縮、賃金の改善を」などの声が響き、各労組の闘争委員会や職場集会は熱気が満ち始めた。日本経団連は、「たえず世界全体を視野において成長を目指すことが欠かせない」等いいつつ、「ベースアップは困難と判断する企業が多いものと見込まれる」と「総人件費決定のあり方」を指南、「企業労使の信頼関係」を説く。企業献金も継続、企業の利益と政治家を誘導しつづける。派遣村、ワンストップサービス、貧困者増大の実態からなにも教訓を汲み取らず社会的な責任を放棄したままだ、労働者派遣法の改正へむけた世論のひろがりにも正面から耳を傾ける姿勢はない。どこまで安上がりで労働者をこきつかおうとするのか。毎年3万人を越える自殺者を生み出すこの国、この「異常」を正すのが2010「国民春闘」。要求を高く掲げよう。
怒りを行動に 民主党は公約守れ【1面】
1月18日民主党県連前でアピール
半額は委託会社になんて、退職金・賞与がほしい 賃金、しっかり調査を【2面】
ある用務員さんの場合は、奈労連の組合に加入し交渉、毎月2万円以上の改善がされた。しかし、一時金はこれからだ。奈良市だけではない。公立学校の用務員さんはこれまでからも現業公務員として賃金・福利制度が拡充されてきた。15年、20年と勤続してきた用務員さんの賃金は退職後も安心できるよう保障されるべきだ。民間委託の是非論議はあるだろうが、奈良市は支出する人件費についてしっかり調査し、改善されることが必要だ。
宅間さん勝利報告 則天学園不当解雇事件【3面】
宅間さんの勝利報告集会で佐藤真理弁護士より お祝いの報告（12月22日）
則天学園争議をたたかった宅間恒一さん（左）
労働相談センターだより 1月【3面】
1月の相談件数は、郡山1件、継続含め23件。内訳は、「組合結成・加入」が8件、「労働条件切り下げ」が4件、「賃金・残業等未払」と「労働契約違反」と「社会・雇用保険」と「労災・退職病」が各3件、「労働時間・休暇」と「倒産・工場移転」が各2件、「セクハラ・いじめ」が1件など。組合加入は6人。
18年働いて、雇用保険未加入
組合員の玉井（仮名）さん、写真関係会社にパートで18年働いて、昨年年末退職。したし、会社は、雇用保険をかけていなかった。即刻、「加入手続き（遡っての加入は2年間）と就職時から加入していたとして、失業保険の差額の保障を求める」と会社に申し入れた。会社は、加入手続きはとる。その他は継続交渉となっている。
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