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最新号 9月の奈労連新聞

2020年”被曝75周年”に向け 世代と国境超え、廃絶へ共感広がる【1面】

原水爆禁止2019年世界大会国際会議で宣言採択

広島市内のベトナム料理店で交流

人間の尊厳を否定する破滅的な核兵器

広島市で3か国の政府代表、21か国84人の海外代表が参加し、国際会議が開催された。原水協事務局長など200人の代表、奈良県からは県原水協事務局長と奈労連副議長が参加した。

広島世界大会には奈労連議長らコープ労組から参加。長崎世界大会には5000人が参加し、奈良県民医連などのべ49人の奈良県代表団が参加した。

広島での国際会議にはベトナム平和委員会代表のフイ・リエン・フオン事務局次長らが議長団を務めた。またフオンさんは歓迎交流会に参加。ベトナムの代表らと懇親を深めた。

国際会議は2020年を「核兵器のない平和で公正な世界」への歴史的転換とするために「国際会議宣言」を採択した。

国際署名を百数十万筆集めたベトナムのフオンさんは「2020年のニューヨークでのNPT再検討会議に向けて、被爆者とともに署名活動をさらに強めよう」と呼びかけた。

国際会議分科会の会場。

全労連・副議長や各国代表が議長団を務めた。

主張 【1面】

主張

大阪との格差なくして 2019年最低賃金審議会で陳述書【2面】

生活できる賃金を

柏井英子委員長(右)と岩崎賃金室長(左)

私は、市民生活協同組合ならコープで働いています。奈良県の最低賃金は811円です。私は奈良県生駒市にある生協の店舗で働いています。大阪府と隣接していて、近鉄奈良線に乗ると5分で大阪です。大阪府の最低賃金は936円です。同じように働いても、1時間125円違います。週20時間働くパートは、1週間で2500円、1ヵ月で1万円違ってきます。 多くの人が大阪へ働きに行ってしまい、奈良では大変な人手不足です。残業をして、仕事を終わらせても、限界があります。体も家族も疲れ切っています。

全国一律を要求

全国的に人手不足が言われる中、都道府県によって最低賃金が異なることで、隣接地域は特にひどい状況です。同じ仕事をしているのに、どこで働くかによって賃金が違うのは、おかしいと思います。全国一律の最低賃金を要求いたします。最低賃金は「必ずその賃金で働かせねばいけない」と決められた金額ではありません。 「それ以下で働かせてはいけない」と決めた金額であるのに、雇用者は最低賃金額しか支払おうとしません。毎年10月に改定がある度に給与の改定を行うのですが、様々な手当、例えば、勤続給や調整手当などを含めて支払っているから、抵触しないと改定せず、新規採用者も、何年も働いている我々も同じ給与で働かせようとしています。

非正規の雇用に厳しい現実が

非正規雇用労働者が全体の4割を占めていると言われます。正規雇用をしないで、人件費を低く、低く抑えようと、雇用側は同じ仕事をさせても、非正規で雇います。有効求人倍率1.6とも言われていますが、ほとんどが非正規雇用での求人です。 夫婦2人共が非正規で働かざるを得ない家庭も多々あります。非正規労働者1人で支えなければならない家庭もあります。もちろん、生活費は足りません。

いつ体を休めているのか

平日、生協の配達で働き、土日は工事現場で交通整理のアルバイトをしている、定年が間近の仲間がいます。60歳になると、職務給の360円や80円あった勤続給もなくなり、生活が成り立たないと、工事現場の仕事に移ると言っています。ずっと外の仕事で、体が持つだろうかと不安を抱えながら…。 夕方5時から9時まで、週5日レジに入る彼女は、魚屋の店頭で、朝8時前から午後4時まで働いてからきます。中学生の娘を持つシングルマザーです。これからの教育費が不安だと言っています。いつ、体を休めるのでしょうか?大阪との格差をなくし、週40時間働いたら生活できる給料を、全国どこでももらえる社会になることを切に希望いたします。 そのためにも、今すぐ最低賃金を1000円に引き上げることを求めます。(審議会にて)

団交に学長出ず ”教学事項”として出席求めるも【3面】

奈良学園大学不当解雇事件

裁判でたたかう原告(奈良学園大学教職員組合)の3名が代議員として一般労組総会に参加し、支援を訴えた。(奈良市・リガーレ春日野の総会会場)

奈良学園大学教職員組合は、学部再編問題に端を発した6人の組合員全員の不当解雇・雇い止めの撤回を求め、奈良地裁、中労委で闘争中だ。

8月8日、奈労連、関西私大教連も出席して団体交渉が行われた。今回の団交でも学長は交渉に出席しなかった。

「教員の解雇問題は教学事項(学長が責任者)と密接不可分である」との奈良地裁労委認定にも関わらず、伊瀬理事長は「要求が教学事項であるかどうかは法人が判断する」とし、学長の出席要求を拒否した。

学部再編が失敗した時には、元の2学部を継続する約束(付帯決議)があり、それを理事会が守っていたら、最大の解雇回避策にもなり、解雇問題は起こらなかった。「解雇問題につながる付帯決議削除の案を法人本部が理事会に上程した理由、またその審議の過程について、誰も一切わからない」と法人は説明責任を回避してきた。

中労委は「付帯決議の削除」を問題視している。説明ができない理事会の審議は、奇妙であるとともに理事会自身の重大な責任が問われる。今回、組合の追求により、一部の状況が詳らかになったが、今後の展開次第では、理事会や法人の責任問題にも発展しかねない。

組合は「真相が明らかになる」よう追求していくという。

あなたも全厚生へ 年金事務所前で宣伝【3面】

8月7日、奈良年金事務所前で出勤時宣伝行動を行い、全厚生加入のお誘いリーフを配布した。

全厚生近畿社会保険支部の北久保支部長がリーフと全厚生近畿ニュースを添えて出すと、すべての人が受け取り、あいさつを交わした。

行動には奈労連から松本議長や年金者組合奈良支部の仲間が駆けつけた。

夏休みお天気フェア 奈良地方気象台【4面】

触れる竜巻を体験する小学生

8月3日、奈良地方気象台や奈良県など主催の「夏休みお天気フェア」が、奈良市防災センターで開催された。親子連れなどが暴風雨体験、地震体験、防災紙芝居などによる、丁寧な解説もあって、気象と防災を学習する場となった。

その他記事一覧

  • 「暮らしていける年金に」(1面)
  • やすらぎの道(1面)
  • なくそうひとりぼっちの泣き寝入り(2面)
  • しゅんちゃん議長日記 21(2面)
  • 辻忠の健康講座 118(2面)
  • 労働情報(2面)
  • 投稿(3面)
  • あなたも全厚生へ(3面)
  • ランチタイム(3面)
  • 大和郡山市平和祭(3面)
  • 交流のひろば(4面)
  • 原爆の恐ろしさを伝えたい(4面)
  • 町から 村から 職場から(4面)
  • おたのしみプレゼントつきクイズ(4面)
  • 短信(4面)
  • 事務局だより(4面)
  • ダンディ今井の音楽あれこれ 85(4面)

お知らせ・行事予定

9月の行動予定

2日(月): あまがし苑交渉
奈良学園大・裁判打合わせ
10日(火): 奈良学裁判・事前協議
11日(水): 全労連組織会議(12日まで)
13日(金): 奈労連常任幹事会
17日(火): 猟友会裁判 奈良地裁
18日(水): 全労連労働相談員交流会(19日まで)
21日(土): 奈良革新懇総会
25日(水): 奈労連常任幹事会
26日(木): 団体交渉・介護施設、弁護士打合わせ
29日(日): 奈労連定期大会

裁判・労働委員会等

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