一時金0.1か月マイナスに抗議【1面】

「賃金確定交渉前に『逆提案(奈良県知事)』の撤回を」1242筆の署名提出
「1年単位の変形労働時間制」導入反対署名927筆を提出（11月6日）

奈教組・吉本委員長が県知事と県教育長あての要求書を提出。(奈良県庁)

国民大運動県実行委員会は10月30日、近鉄奈良駅前で県民集会を開いた。
奈教組は引き続いて県庁前決起集会を開催。また、11月5日に県教委へ要請行動、11月6日には教職員課交渉を行い、一時金をマイナスにする県知事の逆提案に抗議、11月9日に賃金確定交渉と旺盛な行動を重ねている。

厳しい学校現場の実態を見ない勧告
臨時闘争委員会で態度表明

第一次賃金確定交渉で県吉田教育長は「人勧尊重には理解してほしい」とし、「協議事項（組合との）については、教育現場の実態を、ふまえて聞きたい」と回答。
吉本憲司委員長は「一時金の引き下げについては納得できるものではない」と抗議し、一時金確定交渉は中断した。月例給に関する県人事委員会勧告後に交渉を再開することを確認した。
奈教組は、新型コロナ禍の拡大の中、長時間過密労働を続ける教員は、6割が「体がもつかどうかわからない」と回答しているとして、「子どもの不安定さの拡大、教員不足、持ち帰り残業などの現状を見ず、月例給を据え置く勧告を行ったことはきわめて不十分」としている。

主張 【1面】

第29回奈良県自治体キャラバン【2面】

五條市に、なぜ2000メートル滑走路？
防災拠点に戦闘機の離着陸は必要なし

五條市での懇談の様子。公室長はじめ各幹部が参加

本当に防災拠点か 五條市（11月4日）

奈良県知事が「自衛隊基地を誘致し、駐屯地を防災拠点にする」と言う。そして、浮かび上がったのは計画当初になかったはずの2000メートル滑走路を建設すると言う。
五條市住民の宮内さんはキャラバンに参加し、「防災・救援のための施設を否定する者はいないが、オスプレイの離発着など軍事訓練に使用されかねない施設は五條市にいらない」として、このまま推進されることに懸念を示し、抗議の声を届けた。

過労死等防止対策推進シンポジウム　11月13日【2面】

岩城穣弁護士が講演
「過労死家族の会」の村上加代子さんが特別報告「時間外労働の規制強化を」

「過労死等防止対策シンポジウム」が奈良市で開催された。奈良労働基準局・恒吉洋志部長の主催挨拶の後、尾形賢一監督課長による報告では「（大企業だけではなく、中小企業を中心にした改正の周知及び支援で）長時間労働の是正の徹底を」と強調した。
岩城弁護士は、労働分野での規制の緩和の歴史と問題点を明らかにしたうえで、「法律による規制は労働者のたたかいがあってこそ、健康と命は守られる」と訴えた。
村上さんは、長時間労働の中で亡くした看護師の娘さんの悲痛な体験を話した。
奈良県下全ての市町村が後援。奈労連も参加する「命と健康を守る奈良県センター」などが加わり、シンポは継続している。

ならコープ労組 仲間ふやし声かけで加入広げる【3面】

150万全労連の早期達成に向け、150万対話の推進

ならコープ労働組合編

A…私　B…対象者

A「こんにちは、忙しい所すいません。今日は労働組合に入ってもらおうと思って来ました！」
1.まず主旨をハッキリつたえる
B「ごめんなさい、今忙しいの。チラシは見てたけど」
2.皆さん忙しいからまず断られます。
A「すいませんね、いつもお忙しい時に。また違う労働組合紹介のチラシと一緒に加入用紙入れてますので、是非考えて下さい。この職場はみんな労働組合に入っておられるので、加入して一緒に頑張りましょう！」
3.加入用紙は何度でも毎回入れておく。
B「また見ておきます」
4.たいがいこんな感じ。気長に待つ気持ちで。
A「わかりました。時間あるときでいいので加入用紙書いて送って下さいね」
5.無理強いしない。でも入って欲しい事はちゃんと伝える！

2週間後、労組BOXに加入用紙が送られてきました！

11月17日に行われた調整会議の様子。
全労連オルグの長尾ゆりさん（中央）が全国状況を報告。

NHK裁判の奈良地裁不当判決に抗議（11月12日）【4面】

NHKが安倍晋三首相（当時）の主張、政府与党よりの報道をしたのは放送法に反する、と奈良県の住民ら約120人が訴えていた。奈良地裁（島岡大雄裁判長）は訴えを退けた。原告は「報道内容に踏み込んでの判断はしない」との判決に抗議し、控訴することを決めた。写真は、判決後の奈良県教育会館での報告集会のようす。

奈労連の争議情報【4面】

◆マロン支部（大和郡山市）の退職金裁判。被告代理人弁護士より「社長死亡のため代理人辞任」と報告。奈良地裁では支払い命令。大阪高裁に。

◆S産業（桜井市）の不当労働行為事件。解雇撤回、職場復帰した組合員Mさんへの不当労働行為が続く。不利益改善の申立て裁判、労委は調査進行中。

◆エスアール（開放倉庫桜井店）解雇事件。 １７人が組合に加入して闘争中。すでに３回の交渉。裁判、不当労働行為の申立て準備中。

◆夢のキッチン・ラーメンチェーン店（橿原市など）未払い賃金問題。 外国人労働者と店長に就業規則・契約書なしの長時間労働。出勤記録の保存もない。タイムカード記録簿もなくしたという社長。２回の交渉。労働委員会に申立て。労働局への告発、裁判等も準備していく予定。