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最新号 12月の奈労連新聞

過労死ゼロへ、健康に働ける改革を【1面】

過労死等防止推進シンポジウム

主催・厚生労働省
 (11月16日・奈良県文化会館小ホール)

会場全体のようす(11月16日、奈良県文化会館小ホール)

11月は過労死防止啓発月間。同シンポには88人が参加した。
基調講演は天理市出身の榎森耕助氏(芸名・せやろがいおじさん)が『過労死と働き方改革』と題して話し、働き方の変遷について触れ、「人口資源の少ない時代に、今求められるのは労働時間短縮と睡眠時間の確保こそが本質的な働き方だ」と見直しを呼びかけた。

基調講演の榎森耕助氏

奈良労働基準局・尾形賢一監督課長が「県内の事業所では、労働時間など改善すべき課題は多いのが現状」と厳しく指摘し、労災認定の4つのポイントについて報告した。
過労死で夫を亡くした女性が遺族の思いを涙ながらに「夫を救えなかった無念さ」を話した。警鐘を鳴らす特別報告だった。
実行委員会を代表して井ノ尾寛利氏(働く者の命と健康を守る奈良県センター)が「今日のシンポの内容を周りの人に話してほしい。8時間働けば、だれもが人間らしく生き、働くことができる社会をつくろう」と呼びかけた。

主張 【1面】

主張

第30回全県自治体キャラバン【2面】

山間部自治体は村おこしに知恵

上北山村 「温泉ホテルを再開、全国からくる若者のサイクルスポーツに期待している」と鈴木常太副村長

11月、自治体で切実な地域要求をかかげたキャラバンが開始された。松本俊一実行委員長(奈労連議長)は「県知事申し入れの継続と30年連続訪 問行動となった意義を強調」した。
17日から18日にかけて野迫川村から川上村へ1泊2日の行程で各自治体の責任者と要求懇談。行程途中には北山村(和歌山県飛び地自治体)の道の駅にも立ち寄った。初めて参加した中国生まれの奈労連の織田さん(30歳)は「マレーシアやシンガポールにも行ったが、日本の山間部にはこんなにも美しい自治体がある。頑張っていることを発見した」と感想を語った。

 

十津川村
川口総括惨事は「琵琶湖と同じ面積がある」ことを紹介し、168号線は近畿の屋根を貫く道。防災と非難に欠かせないことを強調した。

野迫川村 中本浩三副村長は「合併しない中、国からの財政削減は無くなった。キノコ栽培や住みたい人への住宅保証をしている」と話した。

下北山村
杉尾総務課長は「村おこし協力の青年夫婦の頑張りがある、3年でなく期限の延長が必要。こどももでき本当にうれしい」と話し、北山フェスティバルや村おこし『マナ』料理も紹介した。

川上村
阪口和久副村長は「移動スーパーに保健師も同行して村を回っている。食事内容と健康診断、村人との対話だ、健康づくりがむらづくり」と紹介。塩谷章次村議も参加した。

東吉野村、曽爾村など、各地の行動を順次紹介したい。
(4面に関連記事)

外国人相談を通して思うこと "誤った情報に苦しむ労働者"【3面】

中峯将文弁護士が特別報告
日本ベトナム友好協会関西地域交流会

コロナ禍が続き、交流会ができなかったが、岡山支部や愛知支部、鉄道支部からの参加で元気の出る会となった。

日本べトナム友好協会会員の中峯将文弁護士(大阪府在住)は『ベトナム人の相談を通して思うこと』と題して報告。
「労働相談では賃金不払いやパワハラ、奨学金問題、家族滞在型で起きている離婚などの問題の実例をふまえつつ、目的・意欲をもって来日しているはずのベトナム人が、誤った情報の中で困っている」と話した。
「技能実習生は、受け入れられるまでに多額の費用がかかる。受け入れられてからも費用がかかる。これに家賃などを支払う必要があり、転職できず、特定技能の場合は日本人と同等の賃金を支払わなければならない。登録支援機関に毎月の負担金に協議会への負担もある。
しかし、登録支援機関に頼む必要は必ずしもない。コストを抑えられる分、従業員の給料に還元できるのでないか」と問題提起した。

経営者側の受け入れ態勢を問う

外国人技能実習生を受け入れている事業所に労働基準監督署が立ち入り調査の結果、70%の事業所で安全管理に関する違反や違法な時間外労働などが確認された。そのうち23.8%が長時間労働の問題などであった。また、令和2年度の監督指導結果では、37%が違法な長時間労働だったと報告した。

非正規労働者の賃金・労働条件の実態を報告【4面】

全国生活保護裁判連絡会第27回総会(11月14日、奈良県文化会館)

全国生活保護裁判連絡会第27回総会が11月14日、奈良県文化会館を会場に開催。分科会報告で「非正規労働者の実態」について、奈良労働相談センターの井ノ尾代表が報告。「生活保護を受けざるを得ない生活保護予備軍がつくられている。非正規労働者は要求を取り上げてくれる労働組合を求めている。退職後は生活保護受給者になるという現状を直視すべきだ」と訴えた。

その他記事一覧

  • 過労死等防止推進シンポジウムに参加して(1面)
  • やすらぎの道(1面)
  • しゅんちゃん議長日記 46(2面)
  • 辻忠の健康講座 144(2面)
  • 労働情報(2面)
  • ランチタイム(3面)
  • それはどこに?49(3面)
  • 交流のひろば(4面)
  • 町から 村から 職場から(4面)
  • おたのしみプレゼントつきクイズ(4面)
  • 短信(4面)
  • 事務局だより(4面)
  • ダンディ今井の音楽あれこれ 112(4面)

お知らせ・行事予定

12月の日程

5日(日): 老朽原発廃炉大集会
10日(金): 年金裁判(大阪高裁)
12日(日): 非核政府を求める奈良の会学習会
13日(月): 奈良県春闘共闘会議総会
15日(水): 原発ゼロ実行委員会
革新懇代表世話人会
デイーセントワークデー
16日(木): 近ブロ総会(書面)
18日(土): 近ブロパート交流会
24日(金): 調整会議
25日(土)〜
1月6日(木):
教育会館休館

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